「当たり前」という言葉は慎重に使うべきだ

「そんなん当たり前じゃね？」みたいな言い方は、普段の会話の中でよく耳にすることかもしれませんが、僕は慎重に使うべきだと思っています。というか、理由なく最近思い始めました。
誰にとって何が「当たり前」なのかというのは、実は人によって結構違う。それをこのような言い方をすることによって、疑う余地のない常識であるように見せてしまうことができるのです。こう言われた方は異論を挟みづらい。
また、「そんな当たり前のことわざわざ言うな」、とかって人もいます。上でも述べたように、何が「当たり前」なのかは分からない。言ってみることで、人によっては新しい考え方に接することになるかもしれない。前提を疑うことで、新たな発見があるかもしれない。
「当たり前だ」という批判は、異論を挟みにくくして、他人が新たな知見に接する機会を奪って、新たな発見を得る可能性を摘み取る、かもしれない言葉なんだと思います。