07年の就職事情

先日10/2、大学でのBLP(Business Leadership Program)という授業での、日本IBMなどで長らく人事を担当された方のお話が大変参考になったのでメモ。

お話の内容は、今年の就職市場の総括
以下、その時のメモをそのまま書きます。


1.全体の傾向
2.採用したい人、採用したくない人
3.Leadership
4.Group Workから
5.企業が本音でほしい人材

1.全体の傾向
■商社・都市銀行の動きが早かった
■最初のselectionは、外注が多い
■例年以上に、B2Cの企業やマスコミに人気が集中
■学生の傾向
 ・両親の意見が強い:自分で決めずに、親が決める
 ・保守的:若さ、チャレンジ意欲、気概などに欠ける。模範解答を求める。将来に不安
 ・国際的でない:頭がいいのに、英語力がない
 ・豊かな環境:受身、保守的、ゆとり第1世代、ゆったり、リーダーよりサブリーダー的なところに落ち着く
 ・内定にありがたみを感じない:売り手市場であることが、原因
 ・安定志向:会社自体の安定を求める、会社が育ててくれるのを期待している、福利厚生などに関心

2.採用したい人、採用したくない人
■採用したい人
 ・人間的魅力:経験・体験が豊富、何かに集中して取り組んだことがある、好きなことを自分で見つけて取り組んできた、自信を持っている
 ・自分で考える力を持っている
 ・自分の強み、弱みを把握している
 ・とりあえずやってみる、行動力、チャレンジする心
■採用したくない人
 ・後ろ向きな人
 ・成功体験、失敗体験を自分の言葉で語れない人
 ・自分の向き不向きが分かってない人

3.Leadership
■Leadershipがあると判断されると内定に近づく
→判断方法:group workへの参画状況、今までの活動内容(好奇心を満たす、自信、社会に受け入れられる)、人間的魅力

4.Group Workから
■Group Workでは、Emergent Leadershipを中心に見る
→Leadの仕方が問題:最終的な息切れ、問題の概要の把握、前向きな考え、他人の気持ちに敏感か、目立たなくてもキラリと光る発言、アシスト(Servant Leadership)

■その他
 ・概念化能力:問題の理解、分析力
 ・コミュニケーション能力

■面接とは:企業と学生の求めるものの確認の場

■明るく素直で愛嬌があるとよい

5.企業が本音でほしい人材
経営者に代わって会社をLeadしてくれる人、将来会社の中軸として活躍してくれそうな人

あー、当日に書けばよかった。
やっぱり内容が少し飛んでるよー。もったいない。

内容については、最近自分が意識して取り組んでることと合致しているものが多くて自信につながった。
自分のやってることは、あながち間違いじゃないと。まぁ、やり方が問題だけど。

ところで、最近の学生や20代が安定志向なのは本当なのだね。
少し前の日経新聞にも、最近の20代は酒を飲まず、車も買わず、貯蓄に熱心って話が出てた。
自分で考える力、逞しく生きる力が欠如してる学生が減っているからこそ、なおさら企業は自分で考える力のある逞しい人を欲しがるんだろう。
酒や車は別にしても、貯蓄なんて元本が保証される以外何一ついいことないのにね。
資産運用については、そろそろ本気で勉強しないといけないかも。