岡田監督の解任論について

この4連戦の不甲斐ない戦績によって、岡田監督を交代させろという話がたくさん出てきています。
しかし、誰にするべきなのかという話は一切出てきません。代替案のない批判は全く意味をなさない。そのような批判をしている人は、誰がやるべきだと考えているのでしょうか。じゃあ、誰がやればいいと思いますか?と質問されても答えられない人が多いでしょう。
海外から経験豊富な監督を連れて来るべきだという批判をしている人もいますが、まったくサッカーを理解してないんじゃないかと思います。海外から来た監督は、まずJリーグでしっかりと選手の特徴を把握した上で選考を行い、新たに0からチームを作り上げる必要があるのです。
とてもじゃないけど、W杯までの残りの期間でこのような活動ができる訳がありません。いくら経験豊富な外国人監督といえども、魔法使いではないからです。
オシムさんが倒れたときに、現在的に監督ができるのは岡田監督しかいませんでした。その後、グループに恵まれたもののW杯出場というノルマを達成しました。今回の4連戦まで、確かに真剣勝負の場がなく、力を問われることはありませんでしたが、ここまではそれなりに順調にきました。これまでも監督を交代する機会はなかったことが分かります。
このように見ると、現在批判している人は様々な要素をしっかりと見た上で批判し提案する、という姿勢に欠けていると言わざるを得ません。今回のW杯は岡田監督に任せて頑張ってもらおうという、協会の判断も現実的な判断だと思います。確かにこの4連戦については、かなり不満の残るものでしたが、批判に向かうのではなく、選手に力を出してもらえるようJリーグで応援する方が有益な気がします。