知的生産の技術
知的生産の技術 (岩波新書)
この本を知ったのは、多分梅田望夫さんの何かを読んでのことだと思うんだけど、第1刷が発行されてから40年も経とうとしているのに、少しも古さを感じさせない知的生産に関する考え方が述べられていた。
著者は本のなかで、工業の時代の次には情報産業の時代が来ると予測しており、現代はまさしく著者の予測した通り情報が大きな価値を持つようになっていて、著者の未来を読む力を感じた。そして、そのような時代は情報をただ処理するのではなく、そこから新しい情報をつくること、すなわち知的生産が必要であると述べていて、まさしくいま僕らが目の前にしている課題であるように感じた。
1つ前のエントリの仕組み仕事術も、頭を使って考えることに重点を置く内容であって、言わずもがななんだろうけど、あらたな価値のある情報を作ることができるかどうかが今後様々な格差を生んでいくということになるんだと思う。
僕らは何かと分析が好きで、あーだこーだ言ってるうちにどんどん時間は過ぎていってしまうけど、そうではなくて、仮説を立てて実行し検証するという過程の中で、走りながら考える作業が自然と出来るようになっていかなければいけないんだろうと思った。
- 作者: 梅棹忠夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1969/07/21
- メディア: 新書
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