ウェブ時代5つの定理

この本では梅田さんがこれまで触れてきた言葉、主にシリコンバレーにおける中心人物、AppleSteve JobsGoogleのEric Schmidtなどの言葉が紹介されていて、ものすごい勢いで前に進んでいる彼らのその勢いを感じられるという点で、読む価値が大いにあると思う。春休みでボケボケな人は、ぜひ読んでみてください。

で、まあこの本に紹介されてる言葉は、ここに全部載っていて、本ではこれにさらに梅田さんによる解説が付いているという感じ。

梅田さんのこれまでの本とは違い、この本には梅田さんのオピニオンが載っている訳ではないんだけど、なぜかこれまでの梅田さんの本と同じように、未来に対してワクワクした気持ちになったし、梅田さんの本から感じるワクワク感のベースには、梅田さんがシリコンバレーで触れてきたこれらの言葉があるんだなーと感じた。
梅田さんはときに、オプティミズムに過ぎると批判されることもあるけど、それこそ未来が明るいか暗いかだったら、明るいに賭ける方が楽しいし、未来に対して徹底的にオプティミズムだからこそ、他人をワクワクさせることができるんだろう。他人をワクワクさせることができる言葉を言えるって、凄いよね。自分もいつかそんな言葉を言えるようになりたい。

で、この本に紹介されている言葉の中でとくに気に入った言葉をいくつか紹介するよ。

これは、梅田さんの解説の箇所なんだけど、

p.101
誰かを探す間に自分がやれば終わりというような仕事は、気づいた人が片付けて、先へ走っていかなければならないのです。
ゴミを捨てたり、ピザを頼んだりするような、些細などうでもいいことを自分でさっとやってしまうか、それとも「これをやる奴は誰なんだ」と人を探すか、という違いは本当に大きい。

これは、アメリカのベンチャーに勤めている人と、大企業に長く勤めて秘書とかが付いていた人などを比べて、大企業に勤めている人は誰かに頼む癖がついているし、トップレベルのチームは行動重視で自分でどんどん動いていくという話。
ここを読んで、以前書いた人任せについてというエントリを思い出した。ベンチャーうんぬんは別にして、自分からやるべきことを探すっていう習慣がない人は多いし、それって些細なことで分かってしまう。見ている人は見ているし、仕事とかになったらそういう些細なことの積み重ねが、何か新しい仕事を任せてもらうような信頼につながるんだと思う。と偉そうに言っても、僕は起業した友達にこれと同じことを何度も言われて動けるようになったし、このエントリをきっかけに気づいてくれる人がいればいいと思う。


次は、

p.204
「誰かにやれと言われたから」という理由で何かをするな、という雰囲気がグーグルには浸透している。―マリッサ・メイヤー
p.205
一からすべて命令してほしいなら、海兵隊に行けばいい。―エリック・シュミット

なんか、やれ系ばっかりだけど、まあ自分のメモとしてね。こういう意識を持ってたいなー、ずっと。


あ、そうそう、これには載ってなかったけど、Steve Jobs

Stay Hungry, Stay Foolish

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