やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

本屋で手に取り2800円+税という値段を見た瞬間少しだけ逡巡したことを、読み終わったいま後悔しています。というか、あのとき本棚に戻さなくて良かった。
タイトルには"研究者の"とありますが、研究職に就いていない人もしくは将来的に就く予定もない人でも十分に読む価値のある本です。
日々、筆者が論理的な論文に接しているからか、大変読みやすい構成になっています。まず第1章で本全体の要約、要点の整理を行っているので、目次と第1章を読めば自分がどこを重点的に読むべきなのかが分かります。
そして、何よりも筆者の言葉の鋭さに、厳しい世界でサヴァイヴしてきた力強さを感じます。そして、サブタイトルに「プロフェッショナル根性論」とあるように、本書で言うところの"the dip(運命の谷:その「世界」から誰もが撤退したいと感じる時期)"を乗り越えるための、しかし根拠のない精神論ではない"根性論"が展開されています。
入社前に自分の棚卸しや、入社後の目標を立てを行おうとしていたときに、調度いいタイミングでこの本に出会えました。