三四郎を読んで、おおお!と感じたとこ
「然しこれからも日本は段々発展するでしょう」と弁護した。すると、かの男は、すましたもので、
「亡びるね」と云った。
(中略)
「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より・・・・・・」で一寸切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。
「日本より頭の中の方が広いでしょう」と云った。「囚われちゃ駄目だ。いくら日本の為を思ったって贔屓の引倒しになるばかりだ」
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1948/10/27
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