三四郎を読んで、おおお!と感じたとこ

「然しこれからも日本は段々発展するでしょう」と弁護した。すると、かの男は、すましたもので、
「亡びるね」と云った。
(中略)
「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より・・・・・・」で一寸切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。
「日本より頭の中の方が広いでしょう」と云った。「囚われちゃ駄目だ。いくら日本の為を思ったって贔屓の引倒しになるばかりだ」

三四郎 (新潮文庫)

三四郎 (新潮文庫)