超「超」整理法

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

タイトルには整理法とありますが、ノウハウというよりも、インターネットの発展にともなって、現代人はどうやって知と関わっていくべきなのかという、知に対する姿勢について書かれています。
ググるという意味での検索や、自分が持っている情報の検索など、なにかを検索するという行為が以前にも増して飛躍的に多くなってきて、その中で自分が何となく感じていたことが、はっきりとした文章で示されていました。

たとえば、

p.135
これまでは、「知識を持っていること」それ自体に価値があった。
中略
しかし、これらの知識がインターネットで簡単に得られるようになれば、「知っていること」それ自体の価値は低下する。

これは凄く感じていたことなんですが、以前はなんでもかんでも所有することに意味があって、たとえばステータスとして高級外車を持つとか、「多く凄いものを持っていること=凄い」みたいなのがあったと思うんですよね。
でも現代は、持っていること所有していること自体はどうでもよくって、それをいつ簡単に取り出せて、自分というフィルターを通じてアウトプットできるかみたいなところに価値がある。知ること自体は、時間をかければ誰だって出来る、持つことも同じ。で、「それを使って君は何が出来るの?」っていう質問に対する答をしっかりと自分なりに持っていなければ行けないということなんだと思います。

引用したところだけじゃなくて、冒頭の繰り返しみたいな感じになりますが、情報が溢れている中でどういう姿勢でもって知と向き合うかが書かれているので、いろんな人にお勧めできる本だなと思います。