知的複眼思考法

論理的に話すこと、論理的に書くことなど、アウトプット部分に主眼を置いているロジカルシンキング系書籍が多い中で、この
知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)は、その前の段階、そもそも考えること、何かしらの情報に対してそれとどう対峙し処理するのか、それらの流れが示された一冊です。
批判的に読むことから始まり、新たな提案をすること、提案に必要な問いを立てることについて書かれており、見せかけだけのロジカルシンキングではなく、深い考察を得るための方法論が示されています。

これを読む前と後では、文章に接したときの自分の態度が大きく変化しました。
書いてあることを鵜呑みにするのではなく、著者の立場に立ち論理を追い、疑問に思った点があったらその文章の奥にいるであろう著者と対峙する姿勢が身についたと思います。