なぜ、あなたがリーダーなのか?

なぜ、あなたがリーダーなのか? (ADL経営イノベーションシリーズ)

なぜ、あなたがリーダーなのか? (ADL経営イノベーションシリーズ)

この本でのキーワードは、「自分らしさ」
リーダーシップに関する書籍に、リーダーとしての理想像やスゴいリーダーになるための方法を求めている人にとっては、ちょっと物足りないかも。ここに書かれているのはそういうものではなく、自分を見つめて自分なりのリーダーシップを取る方法。

「誰もがジャック・ウェルチになれるわけじゃない」
これは、Amazonの内容説明にも書かれている著者の主張だけど、リーダーとしての理想像をいくら明確に定義できたとしても、それになれるかなれないかはまた別問題なんだよね。


ここ数週間、Houseでリーダーシップの勉強をしてたんだけど、自分のあるべき姿の求め方について昨日飲みながら議論した。
ある本には、まず理想像を立てて、そこまでの道筋を辿っていくと書かれているし、この本には自分らしさを見つめて、それを生涯にわたって磨きながら成長していくと書かれている。
どちらが正しいとかじゃないのかもしれないけど、その議論においては、いくら理想像といえども、現在の自分とあまりにかけ離れたものを描くのは無理があるんじゃないかってなった。
やっぱり自分の姿っていうのは他人との関係の中で築かれていくもので、自分が理想としている姿にすぐになれるわけじゃない。
いくら理想像を掲げたとしても、他人の自分に対するイメージはコントロールできないものだから、結局は自分の素からは逃れられないものだと思う。


そういう意味で、この本の自分らしさに焦点を当てた視座っていうのは、誰もが意識するべきものなんだと思う。
自分が他人にどう見られているのか、自分の強み、弱み、そういったものをある程度理解しながら、自分に出来る方法でリーダーシップを取っていく。そういうこと。


でね、じゃあ僕の自分らしさに立脚したリーダーシップって何だろう。
僕を説明するキーワードっていうと、のんびりとか、のほほんとか、マイペースとかそういうものだと思ってる(いや、お前はそんなじゃねーよwって人はコメント待ってます)。
それと、あんまり自分に後輩ってのが出来た経験が少ないし、この年で大学に行ってる関係上、あんまり上下関係に対する意識が低いと思う。まあ、先輩はもちろん敬うけど。
これらから想像しうる僕なりのリーダーシップっていうと、フォロワーと同じ目線のリーダーシップとかになるんじゃないかなと。
言いたいことがバンバン言えて、上下関係なく提案をどんどん出していけるような環境を作る。
俺についてこいっていうより、一緒に行こうぜーみたいな。うーん、これはリーダーシップなんだろうか?w


自分らしさの成長という意味で言うと、確かに僕は5年前とかと比べて変わった部分はある。
あの頃よりも出来ることは多くなったし、自分に対する甘さとかは少なからず減ってはいる。
でもね、やっぱり根本的な部分、自分の中心にあるもの、「のんびり楽しくのほほんと生きていきたい」ってのは、やっぱり変わらないし、変えたくもないし、変わってほしくない。
超適当な目標なのかもしれないんだけど、ある意味そこは絶対に譲れない、下らないけど。


こういう感じで自分らしさとかに目を向けて内省できたってだけでも、この本を読んだ価値があったような気がする。