Jリーグ2009シーズンの注目ポイントと第1節の注目カード

今日、Jリーグ2009シーズンが開幕します。開幕にふさわしく好カードが目白押しな第1節ですが、いくつか取り上げてみたいと思います。

今シーズンの注目ポイント

チーム編

2連覇した鹿島に対して他のチームがどう抑えにくるか。鹿島も浦和も3連覇は阻止しなければという気持ちで臨んでくるだろうし、名古屋や大分、川崎、清水あたりは自分たちのチームが優勝争いに加わるためにも、ピークを鹿島に合わせてくることが予想されます。それに対して鹿島はどれだけ対応できるか。AFCも狙う中で戦力を整えながら戦うことが重要になってくると思います。

選手編

個人的に柳沢が注目です。その理由として、決定力の高さを上げてみたいと思います。柳沢というと決定力が低いFWなんていうイメージがありますが、データを見てみるとそうでもないことが分かります。
去年の得点ランキングを見てみると、

  選手名 得点数
1. マルキーニョス 21
2. ダヴィ 16
3. 鄭大世 14
3. 柳沢 14
5. アレッサンドロ 13
6. 赤嶺 12
6. ジュニーニョ 12
6. ヨンセン 12
9. 大久保 11
9. エジミウソン 11
9. カボレ 11
9. 田中マルクス闘莉王 11

今シーズンもJリーグに在籍していて昨シーズン2000分以上出場している選手のなかの、昨シーズンの90分の平均シュート数のランキングを見てみると、

  選手名 チーム名 ポジション 90分の平均シュート数 得点数 出場時間 シュート数
1. ジュニーニョ 川崎F FW 3.93 12 2863 125
2. ポポ MF 3.48 4 2045 79
3. エジミウソン 浦和 FW 3.39 11 2233 84
4. 鄭 大世 川崎F FW 3.37 14 2429 91
5. マルキーニョス 鹿島 FW 3.11 21 2608 90
6. レアンドロ 神戸 FW 3.01 7 2150 72
7. ルーカス G大阪 FW 2.96 8 2705 89
8. カボレ F東京 FW 2.90 11 2637 85
9. ダヴィ 札幌 FW 2.73 16 2271 69
10. ジウシーニョ 磐田 FW 2.73 9 2307 70

あれだけ決定力がないと言われた柳沢は実はそうでもない。柳沢は、平均シュート数が2.28本で全体の中で39位。全部で70本打ってるなかで14ゴールですから、5本に1本はゴールしていて、割と決定力がある方に属されるということになります。こうやってみると、代表に定着している玉田は2008シーズンは40本しかシュートを打ってなくて、1試合平均シュート数が1.47と、1試合あたり1本ちょいってFWとしてそれはどうなんだ?という気にさせられますね。そんな選手が1トップな代表ってのは、システムとしてちょい厳しい感じがします。ということで、今シーズンも昨シーズンに引き続き柳沢が活躍するならば代表に呼んでも良いんじゃないかと言いたい。

第1節の注目カード

鹿島 vs 浦和

まずはなんといっても、鹿島 vs 浦和でしょう。3連覇を目指す鹿島に対して、監督がフィンケに変わって今までとは違ったサッカーを志向する浦和がどう戦ってくるのか。戦力的には拮抗しているので、あとは戦術面の徹底度合いにかかってくると思います。そういった意味では、去年と大きな違いのない鹿島の方が有利な気もしますが、浦和は鹿島の3連覇を阻止するためにも相当な気合いでもってのぞんでくると思うので、面白い試合になると思います。

名古屋 vs 大分

昨シーズンの、3位と4位の対決です。両チームとも昨シーズンの勢いそのままに、今シーズンも優勝争いに絡んでいきたいと考えているでしょうから、そのライバルとなる相手チームをまずは叩いておきたい。名古屋は、昨シーズン得点ランキング2位のダヴィと昨シーズンのウィークポイントだった右サイドバック田中隼磨を獲得して的確な補強で戦力がアップしています。それに比べて、それほど大きな補強もないですが、その分シャムスカ監督の戦術がより浸透してきているとなると今シーズンも期待できると思います。攻撃に魅力のある名古屋と、堅い守備に定評のある大分の対戦は好ゲームが期待できます。

その他

昨シーズンあまり調子のでなかった横浜と、そもそも降格するようなチームではなかったと言われている昇格組の広島の対戦も戦力が拮抗していることもあって、面白い試合になると思うし、千葉 vs ガンバもなかなか面白い試合が期待できると思います。

ということで、W杯予選も佳境に入る今シーズン、ちょっと楽しみです。あー、13時からの試合が始まりましたよ!