教育費 高校ー大学で1023万円 1人平均 年収の56%の世帯も

10月19日日経新聞34面

日本政策金融公庫は同公庫の教育ローンを利用した世帯を対象にした教育費の実態調査の結果をまとめた。高校入学から大学卒業までにかかる教育費は子供1人当たりの平均で1023万円。世帯年収に占める教育費の割合は平均34%で、年収が200万円以上400万円未満の世帯では56%に達していた。

授業料や通学費、教科書代など、在学中の子供にかかる年間費用は高校で92万5000円、大学では150万4000円。国公立大は104万9000円、私大は159万7000円、約1.5倍の開きがあった。

入学金や受験料を含めた高校3年間に必要なお金は326万4000円。大学4年間では697万2000円で、合わせると7年間で1023万6000円に達した。

教育費負担は年収が低いほど重くなる傾向が鮮明。年収に占める教育費の割合は、年収が900万円以上の世帯で23%なのに対し、400万円以上600万円未満では34%、200万円以上400万円未満の世帯では56%と、年収の2分の1を超えた。

教育費の捻出方法を複数回答で聞いたところ「教育費以外の支出を削る」が61%でトップ。節約している支出は「旅行・レジャー費」が62%で最も多く、「食費」「衣類の購入費」「保護者の小遣い」などが多かった。